モンテファーノ
聖シルヴェストロ修道院レポート3
心洗われる静かな修道院内
ここからは普段、修道士さん達が生活をする場所の一部に入れて頂きました。「ORA ET LABORA "祈り働け"」と書かれた扉の向こうでは修道士達が、ベネディクトの精神を今も守りながら生活しています。ドンドメーニコさんにご案内頂きました。
静かな回廊に囲まれて、小さな中庭から青々とした綺麗な空が見えます。創設以来およそ900年、修道士たちはこの修道院で当初の精神を守り続けているのです。
回廊の壁上部には、様々な絵が描かれています。それぞれの絵画には、その絵画固有の意味を持つそうです。例えば薔薇、薔薇は透き通るような美しさを持つ反面、棘があり危険なもの...その他、十字軍にまつわる絵や、オオカミに関する絵など、中庭を囲む回廊の壁一周に書かれています。思わず見入ってしまいます。
祈りが響きわたる小さな教会
教会にお招き頂いたと同時に、お祈りの時間となりました。小さく静かな教会には、修道士さんたちの祈りが響き渡り、まるで中世のヨーロッパにいるような感覚を覚えます。
特に創設当時の面影が残るのが、地下の礼拝堂です。プレートに刻まれる「聖ベネディクト礼拝堂-13世紀」。静寂に包まれた礼拝堂は、時が止まったような...そんな感覚を覚えます。