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〜1000年の時を経て〜古き良き歴史と伝統を伝えたい…イタリア修道院とナルディ博士のナチュラル製品

蜂蜜のお話

   人間の蜂蜜(はちみつ)利用の歴史は、人類の歴史の遥か彼方に遡ります。確実に、蜂蜜は人類の最も古い食料のうちの一つと言えるでしょう。また、古くから様々な治療効果、予防効果のある物質として認識され、多くの古い書物にも記録が残っているように、広い分野でその治療効果は経験主義的に利用されてきました。例えば、蜂蜜とパンを混ぜたものが利尿作用のある薬として記されているのは、紀元前1870年にテーベで書かれた「エバーズのパピルス」ですし、医学の父、ヒッポクラテス(紀元前460−377年)が数多くの薬の準備段階で蜂蜜を利用したという記録もあります。

近年の蜂蜜研究

 その後、蜂蜜の利用は時代とともにその重要性を変化させて行きます。その治療効果を科学的に実証するために、蜂蜜が数多くの研究者(特に、ドイツ人、イギリス人、アメリカ人など)の本当の意味での研究・実験の対象になったのは近年、ここ30数年間です。既になされた蜂蜜に関する膨大な数の分析や実験のおかげで、いくつかの事実が明らかになりました:

  • 栄養価が極めて高く、活力増進効果があること
  • 滋養効果があること
  • 食欲増進効果があること
  • 他の物質の消化・吸収を助ける効果があること
  • カルシウムの体への吸収を助け、マグネシウムを体内で有効活用させる効果があること(若年層にとって、砂糖の代わりに蜂蜜を摂取することがより健康的な体の生育を促すことが確認されています。)

医療分野でも活躍する食品「蜂蜜」

 上記のような研究結果の簡単なリストを見るだけでも、すぐに蜂蜜がどれほど人体に有効な物質であるかは誰の目にも明らかです。レミー・ショーヴァン(Rémy Chauvin)教授は、数限りない蜂蜜に関する実験の末に次のように語っています。  「これまでの研究の成果を見るだけで、古代から伝わる蜂蜜の効能・効果が嘘やただの言い伝えではなかったことがわかる。蜂蜜はただ単に栄養価が高いだけではなく、その効果を説明するのが難しいこともしばしばだが、明らかにいくつかの治療的効果を持っている。」

 もちろん、蜂蜜はあくまで食料品ですが、人体に与える恩恵は少なくはありません。しばしば、医学的治療の支援役として用いらたりしますが、薬までは必要としない日々の不快感の解消などのために使用するにはうってつけの栄養価の高い食品なのです。 下記の蜂蜜の性質は、医学的治療の支援になりうることを十分に示唆しています。

蜂蜜の種類

MIELE POLIFLORA - 多蜜源蜂蜜
様々な種類の植物の蜜から採れた蜂蜜。
MIELE MONOFLORA - 単蜜源蜂蜜
 「単蜜源蜂蜜」は、一種類の植物の蜜から採れた蜂蜜です。この「単蜜源蜂蜜」は「少なくとも40から60%の蜜源植物の花粉成分を含むもの。」と定義されています。このような蜂蜜は、次のようなある種の特別な蜂の巣から採取されます。小さく、取り扱いのし易い巣を主にある一種類の花が開花している地域へ運びます。すると、働き蜂は基本的にこの花の蜜を中心に集めることになります。
 「単蜜源蜂蜜」はとても貴重な食料品です、なぜなら蜂蜜の本来の特性に加え、その蜜源植物の蜜の持っている性質から引き出された物質を豊富に含んでいるからです。そのため蜜源植物によって治療上違った使い方ができるのです。
ナルディ博士の研究 蜂蜜リスト

蜂蜜の利用方法

 蜂蜜は長期間に渡る保存が可能な食品ですが、できだけ採取から3年以内に消費されるべきです。保存する場合、密封状態で、湿気の少ないところで保存する必要があります。ある一定以上の湿気のあるところに放置すると発酵してしまい、蜂蜜を台無しにする恐れがあります。また、蜂蜜をいつも砂糖の代わりに、乳製品、紅茶、ヨーグルト、デザートやマーマレードに入れて利用することをおすすめします。

  • アカシアの蜂蜜と粉末状のトリゴネッラ(Trigonella foenum graecum L.)の種を一対一で混ぜたものを朝の空腹時に摂取することは、神経を落ち着かせ、体にエネルギーを与えますので、一般的な滋養食品として非常に有効です。
  • 熱と便秘を伴う風邪には、ユーカリか、ジャコウソウ(タイム)の蜂蜜とレモン果汁を一対一で混ぜたものが有効です。
  • 一日に数回、スプーン数さじ分を舌の下から摂取すること(この蜂蜜混合液を舌の下に入れ、飲み込まずに吸収されるのを待ちます)をお勧めします。
  • 頻繁な腹部の痛みや、食後の痙攣を伴う腸に起因する腹痛でお悩みの方には、みじん切りにされたレモンの皮と一緒に予め沸騰させた熱湯に、スプーン二さじ分の栗の木の蜂蜜を溶かしたものとレモンの摂取が有効です。
  • 夜寝つきの悪い方には、温めた牛乳にオレンジかコバノシナノキの蜂蜜をスプーン一さじ分溶かしたものを飲んでから横になることをお勧めします。
  • 咳のひどい方には、温めた牛乳にユーカリか、ジャコウソウ(タイム)、コバノシナノキの蜂蜜を溶かし、一さじのグラッパかブランデーを加えたものを、寝る前に飲むと効果があります。
  • 便秘でお悩みの方には、多量のアカシアやエリカなどの蜂蜜と一緒に茹でられた果物を、夜、習慣的に食べることをお勧めします。

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